遙かなるマチョジニア

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【書評】「さあ、才能に目覚めよう」は全く色あせていない

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この本は、2011年に購入した。今は2.0というのがあるが、購入したのは1.0(2.0とついてないもの)。 勝間和代の帯が若干恥ずかしいんだけど、それは置いとく。

社会人も11年目になる、この本は入社して2年目くらいに買った本で、 何かのサイトでお勧めされていたと思われるが、そのまま積読してしまった。

そして今、自分は色々社会人として悩んでいる。 このままだらだらと仕事をこなすのか、思い切って環境を変えるのか。 そもそも自分は何がしたいのだろう?microsoftの澤さんがいうように、beingを考えたとき 自分はどうしたいんだ?と答えが出せなかった。

そんな時にふとこの本を思い出した。 自分の才能ってなんだろう。と。 そしてこの本にあるストレングスファインダーをしてみたという流れである。

この本は、7章まであるが、大まかに3部構成になっている。

  • 才能についての説明
  • 自分の才能の活かし方
  • 他人の才能の活かし方

前半中盤と、自分と向きあう内容になっており、これはこれですごく役に立つ。 まず自分の才能がなんなのか。 40分くらいのテストに回答すると、34種類の才能の中から特に特徴的な5つを発見してくれる。

自分の場合は、過去に述べた通りである。

shuheilocale.hatenablog.com

その才能をとりあえず受け止めることにした。 直感と外れていないし、自分にとってこうありたいという内容と近いからだ。

しかし、この書籍で(期待していなかったが)嬉しかった内容は終盤の 「他人の才能の活かし方」である。 昨今withコロナで働いき方が否応なしに改革されている中で、 この本に書かれている内容は非常に重要だと思う。全く色あせていないどころか、今読むべき本なのかもしれない。

さて、他人の才能の活かし方、と書いたが、 他人というよりも部下にあたるかもしれない。 これはマネジメントに近い話である。 部下に何を期待するのか、どう接するのか、どう評価するのかなど。

自分の場合は部下というよりチームメンバーにあたるが、 年齢的に一番上というのもあって若干マネジメントのようなこともしている。

その際に漠然と思っていたことがこの本に書かれていた。 自分の中では、こういうチームができたらもっといいのになと思っていたことが、 この本でその通りのことが書かれていて、すごく嬉しかったのだ。間違ってなかったと。

例えば下記。

ここの従業員を型にはめ込むのではなく、あくまで最終的な結果に重きをおくべきだ

日本の多くの企業がそうかもしれないが、多様性は基本的に認められない。 評価の多くは減点法であり、平均的にミスしない人間が評価される。 特別目立ったスキルを持っている人間を特別なタスクの担当にさせるようなことも滅多に起こらないし、 そもそもそのようなスキル発掘の場を設けていない。本当はあの人はすごいのに・・・もったいない。という人材がたくさんいるのだ。 彼らが評価されないのは、1種類の陳腐な物差しですべての社員を評価しているからだ。 さらにそれが過程の比重が大きいからたちが悪い。例えば残業して頑張っているかどうか、上司に好かれているかどうか。等。

研修にかける時間と資金は、従業員の弱点を矯正してスキル・ギャップを埋めるだけではなく、一人ひとりの強みを発掘し、それを伸ばすために費やすべきだ

社内研修や社外研修はあるが、本当に心の底からクソだと思ってしまう。この時間を返してくれと切に願う。 そもそも何のための研修なんだろうと考えると、管理部の自己満なんだろうなとしか思えない内容だ。 これで何をしたいんだろう、ビジネスマナーや論理的思考など、すっごい薄っぺらい内容だ。 なぜエンジニアが受けるのか。この疑問に対する答えは「社会人としての常識」などであろう。 でもそんな常識を立派に持っている人間よりも、バリバリ設計やコーディングができる人間の方がプロジェクトはうまくいく。

専門知識のある従業員とここの顧客との関係が尊重される知識経済の世界では、特定の分野にしろ、顧客情報にしろ、従業員の方がマネージャーよりもくわしいなどということがいくらでも起こりうる。そういう状況でマネジャーが従業員の決定や判断を覆すおそれががあるようなら、そんな企業はすぐに力をなくすだろう。

上司は、なぜか自分を偉いと思う。部下を教育するとか、部下をしかるとか、訳のわからないことを抜かす。 そのくせ仕事は承認印を押す、定例会議に参加するがメインである。 忙しいというのは、シャローワークだろう。誰にでもできる仕事で忙殺されている人間のどこが偉いのだろう。

自分は役職はついていない。そして役職をもらうための社内政治もするつもりはない。 今の会社では役職はいらないと思っている。この会社での陳腐なものさしで自分を計測されるのが嫌で仕方がない。 ただしチームメンバーやその他従業員に対して、一緒に何かを作り上げたいという気持ちはあるし、 彼らの人生を棒に振るうような飼殺し的なキャリアパスは避けさせたい。 そのための努力はしたいと思っている。

まずは自腹でチームメンバーにこの書籍を買おうと思う。 そしてお互いの才能を確かめ合い認め合うことから始めようと思う。