ゲームエンジン・アーキテクチャはゲーム開発者必読本
将来の夢の1つとしてゲームを作りたいと思っていた人は多いんじゃないんでしょうか? でもどうやって作るんだろー、なんて思いながらプログラマとして就職して、 ゲームを作ることがどれだけ大変だったか思い知らされた人も多いと思います。
今は、Unityなどのゲームエンジンが豊富にあって、簡単にゲームを作れるようになりましたけど、 プログラマたるもの、ゲームエンジンがどういう仕組なのか、ていうかそもそもディスプレイにポリゴンをどうやって描画するのかくらいは知っておきたいはず。
OpenGLをちょっといじると、見た目とは裏腹にコーディングの地味さに若干絶望を覚える人は多いと思います。 それでも頑張って自作エンジンでゲームを作りたい情熱が勝った人は、Game Programming Gemsを頑張って買って、 読みふけってはコーディングするのかもしれません。
ただ、このご時世、やっぱりこういう高価な本はなかなか買えたもんじゃないですよね。 シリーズ全部集めるのに一体いくら使うんだ!と。 そこで、必要な分野の専門書を集める作戦に出るわけです。
プログラミングは最低限独学でなんとかなる。描画系はOpenGLの赤本で頑張る。
- 作者:OpenGL策定委員会
- 発売日: 2006/12/19
- メディア: 大型本
※といってもバージョン2までしか書いていないので非推奨の関数が多く使われていそう・・・
数学は、幾何計算と線形代数を頑張る。
- 作者:Fletcher Dunn,Ian Parberry
- 発売日: 2008/10/04
- メディア: 大型本
とまあこんなことしてたら結局金がかかるんですよね。。。
やはりそれなりのレベルに到達するためには、お金は出し惜しみしちゃだめかもしれませんが、 安く済ませれるなら、安く済ませたほうが良いに決まってます。
そんな中、この本がかなり良かったので紹介します。
- 作者:ジェイソン・グレゴリー
- 発売日: 2015/03/28
- メディア: 単行本
けして激安でもないんですが、でも1090ページとかなりのボリューム。 大学の講義用として中級者クラスを想定して作られたそうなので、体系的にゲームエンジンについて学ぶことが出来ます。
目次もすさまじいです。
第1部 基盤 第2部 低レベルエンジンシステム 第3部 グラフィックス、モーション、サウンド 第4部 ゲームプレイ 第5部 まとめ
と5部構成なんですが、 目次の詳細だけで何ページ使ってるんだ!って感じです(これは第1版)。
嬉しいことに、理論から実践まで書かれていて、Visual Studioの裏技的なテクニックなんかも載っています(有名な某ゲーム会社もVSを使ってゲーム開発しています)。
全くの素人にとっては敷居はちょっと高いかもしれません、せめてC++をかじっておく必要はあります。 それでも、かじったその先には、ゲームエンジンの歴史やアーキテクチャ、さらには実装方法まで網羅されてたこの本を堪能できるという 間違いなくオススメの一冊です。
Kindleのほうが多少安いですが、読み物として使うならKindleで十分ですが、リファレンス的な使い方をしたいならば紙媒体をおすすめします!